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2011年12月25日 (日)

切なさ倍増。

2011kao
●寿曽我対面(ことぶきそがのたいめん)
招かれた客達自身がおべっかって言っちゃうもんね。今回も松之助丈は柱の死角に。あたしは、梶原親子にご縁がないみたい。冒頭、声の調子に心配したが、直に回復してなにより。秀ちゃんの愛之助チェックが恐かった。しかし、かなりお疲れの様子。菊五郎の接待とか、大変なのかしらん。案外クリパ疲れだったりして。秀ちゃんの頼み事口調に殺られたりする。五郎登場は心ときめくよ。前回かなりドヤってくれてたし。ところが相方に、花道側へ追いやられたあたしは、手とかぶって見えなかったぞ。まぁ、良いさ。あたしは前回堪能したんだし。だから、十郎に注目してみた。甘い物からジャンクフードまで食しても小顔な孝太郎が羨ましいよ。本当に良いコンビ。五郎がクロスして待機してくれているから拝んでいたいが、舞台に集中しないとな。吉弥丈は、今日も綺麗で、やっぱり、お富切望。少尉も仕事に慣れたご様子。写真も売り切れるほどに。若くてしっかり者の少尉に、五郎がますます格好良く思えます。舞台上の愛之助は、直視できないほど輝いていた。脂乗ってる。心奪われそうだ。仔獅子は千ちゃんに譲るが、五郎は俺のものって感じ。何かとても良い顔していて、きっと想い人が観に来てるんだろうと思った。贔屓の方は、より近くで観たいって言っておられましたが、こっちは目が合うと殺されそうなので、安席じゃないと落ち着かないくらいだよ。メキメキと魅了していく愛之助。近々、紙衣授与されちゃうのかな。江戸弁を身につけたら、誰からも文句出ないよな。じゃぁ、仁左衛門様は孝夫に戻っちゃうのかしらん。その方が馴染んでる世代もいるしね。我當は、今日も事を分けて曾我兄弟に話す。舞鶴達も、その通りだってね。工藤は未熟者だから、高座へは上がれないって遠慮したり、切手を渡して斬ってくれって。そして、刀を杖のようにして段を下りる。哀愁を感じるぜ。五郎に見とれて、島台は、金色に光るものの記憶しかなかったが、絵面の見得はよくわかった。
●お江戸みやげ
今日も竹三郎は角兵衛獅子の兄弟に騙されて、お紺を捜しに出かけた。お紺登場。角兵衛獅子の兄弟は命の恩人と言って、蕎麦代をあげようとするが、受け取らない兄。弟は、受け取ってよ!蕎麦食べたいって。弟にお紺が蕎麦代をあげると、兄貴!いただいたぜって感じで、ポンと投げ渡す。そんな様子に、角兵衛獅子とお紺が、随分仲が良いねぇっと、妬く栄紫が上手より登場。あたしの一大事に何言ってんのよ!って感じのお紺。上方へ行けば大丈夫じゃん!角の芝居に出て巻き返そうぜ!っと栄紫。あてはあるの?とお紺。関係者が、自分を気に入ってくれていると返す。そんなところへ、女中さんが忠告。世を憚る二人が、店先ってのは問題でしょって。奥に隠れてなって。栄紫も呼ばれて仕事へ戻る。女中に、私の気持ちわかるでしょ?って感じのお紺。あんたのおっかさんが戻るといけないから、早く隠れなって指示する女中。そこへ田舎からの客2名。酒頼んでおいて、お参り前に呑むわけにいかない!と出かけるおゆう。私の分も願っておいてと言いながら、賽銭代等を計算して、やっぱり止めとくって。そこへお辰がお辻にお紺の事を尋ねるが無視。帳面つけてる。耳遠いのかよ!と言うお辰に、いきなり反物を売ろうとするお辻。お辰が去った後、女中に何故お辰に何も言わなかったのかと尋ねられ、嫌な人とは口をきかないと返すお辻。わかります?って女中。そこへおゆうが帰ってきて、酒を始める。賽銭代も立て替えたって。お囃子に呑みたくなったとお辻。割り勘で一杯いくら?とおゆうに尋ねる。一杯くらいおごってあげるとおゆうに言われ、湯飲みのお茶を捨てて差し出すお辻。あたしが注いであげるからと言うお辻。酒がまずくなるとおゆう。お辻は、勧進帳の弁慶の様に首つけてグイグイ呑む。酒を吞むとしくじるとお辻。心の乱れがおこるから、普段は酒を吞まないと言う。気が大きくなって散財するらしい。おごられてばかりじゃいけないと、おごり返すお辻。あべこべな感じと言いつつ、そんなお辻を嬉しく思うおゆう。そんな中、紋吉が酒を求めてやってくる。酒を待ってる間に一杯勧めるおゆう。今日も湯のみ拭き拭き。吉弥丈のお富が観たいよ・・・。グイグイ品良く吞みます。そして仕事に戻る。綺麗な人ねって話で、一幕観たいって。栄紫を勧められる。この日の演目は、紅葉狩、櫓のお七(←何で偶数文字なのかしらん)、楼門五三桐。櫓のお七が観られると大喜びなおゆう。勘定が先にたつお辻にかまわず、おゆうは仲居にお金を包んじゃった。きっちり割り勘されるお辻。仲居は栄紫との座敷の段取り。わけ隔てなく。昔は役者の枕営業もあったし、小屋と茶屋はセットだもんな。しかし、この田舎者ならボッタクる事も可能だったはず。ベロンベロンなお辻。栄紫にトキメく。生まれて初めて惚れたとか、結婚前夜よかドキドキとか。栄紫と差しむかえられると思っている。えー!私は?となるおゆう。あんたは気を利かせてどっかに行ってくれるとか言うお辻。仲居は、ごゆっくりと言って、布団が用意されている部屋の方に目でアピール。気になって覗いたおゆうがビックリ。何があっても、今夜の事は誰にも言わないとおゆう。何々?とお辻。そんな事できるの?とお辻。できる様な、できない様な・・・あんたなできる!と応援するおゆう。芝居をもう一幕観てくると退室するおゆう。独りにしないで!とお辻。栄紫登場。隅っこでかたまるお辻。お酒でも・・・と栄紫に言われるお辻。何も差し上げるものはないが、気持ちだけは受け取って欲しいとお辻。愛之助は、前回より、紳士に受け止めてた感じ。手をとった瞬間、お紺がお辻を突き飛ばす。来るなと言ったのにって感じの栄紫。そこへお辰もやって来る。事情を把握したお辻は、有り金を差し出す。今日も50両とはいかないけど…って言いながら。芝居から帰ったおゆうが、どーすんの!国へ帰ってから!と。心の乱れと言い切るお辻。夜道をトボトボ歩く二人。先行きを心配するおゆう。国のみんなに何て言い訳するのよって。酒を勧めたあんたが悪いとお辻。おゆうは、私も反省してるって。何て良い人!満足気なお辻に、どうだったの?と訊くおゆう。手を握っただけときき、あれだけ払っておめでたい人!と呆れるおゆう。手を握るだけで良いの!とお辻。よくわかるよ、その気持ち。おゆうは気配に気づく。あんたはここに隠れてな!って感じで、お辻を石塔の後ろへ休ませる。その間に、栄紫とお紺。早く上方へ行こうとするお紺。栄紫は、初めて会ったが、大金はたいてくれたお辻にお礼が言いたいと。お紺は、てっきり馴染みかと思ったって。おゆうは、追っ手が来るから、あんたは私と来な!と言って、お紺を花道へ連れて行く。おゆうの配慮で、栄紫とお辻が、二人っきりで再会できた。栄紫は、お礼を言って、百両の形に・・・と片袖をひきちぎってお辻に渡す。お辻は、花道を急ぐ栄紫に、大和屋!と見送る。おゆうが戻ってきて、片袖に気づく。おゆうに、高い買い物だねぇと言われても、お辻は、これがお江戸みやげと言い切る。今回の愛之助は、前回より良い人感UPな栄紫だった。苦労してる分、贔屓を大切にすると言う感じがよく伝わった。惚れられ慣れしていても初心に戻り、そう言ってもらうと嬉しい、とか、その気持ち忘れません!って行が、すごく伝わった。ともかく格好良かった。オーラ全開。絶対彼女観に来てたでしょ?三津五郎は、気持ち悪い坊主以外に、お辻もハマってると思う。すごく好感が持てた(←ちょい厳判定員の母も似合ってるって)。女性のファン心理をよく理解できてるなぁって思った。マメにお座敷に出てるし、贔屓との触れ合いが多いから、観察する機会も多いって事だろうが、ファン心理がわかるからこそ、マメに座敷に出るんだろう。あたしも某座敷で知り合った方から、彼の写メもらったもん(←時蔵の方は、データが何処にあるかわからんと言われた)。船乗り込みでも、贔屓の方がちゃんと駆けつけてたもんなぁ。与三もエスコートしてくれたし、チョコ差し入れしたくなったよ。小柄で(←あまり感じなかったけど)締まり屋にぴったりな三津五郎とコロコロしたおおらかな翫雀と言った対比。二人のコンビは最高だと思った。竹三郎のイケズな写真、買ぉてもた。
●隅田川
笹の枝には花が咲いてます。笹の花を見た事ないから、こんな花なんだと注目してしまった。60年~70年に一度咲く周期で、花が咲いた年は、凶作とか天変地異が起こるとも言われている。まぁ、めったに咲かない花が咲くから不吉の暗示アイテムなんでしょうなぁ。その笹の枝を我が子に見立てて抱き、撫で、あやす。笠は手鏡にもなる。目の前で踊ってくれたのは良いが、やっぱりホラー。玉緒を思い出したり。藤娘とか、華やかな踊りで、ピチピチした藤十郎を観たかったよ。都鳥がどうのこうのって行も後ろがつけるし、結局、舞台上はクラシック・コンサートの指揮者状態。唄を楽しみ、たまに指揮者に注目って感じ。指揮者フェチにはたまらない人が指揮しまっせって感じ。踊りようわからんと見た目のインパクトがない。鳴り物で楽しむわけにもいかず、本当に唄聴いて下さいって感じ。イヤホンガイド要だろうね。まぁ、歌詞もある程度わかりますが、あたしは疲れが出て、墓場で泣いてるあたりは、唄もそんなにドラマチックじゃないから落ちてもた。翫雀は客席チェックをしていた(←相方情報)様ですが、昨年のあなたの姿をお返ししたまで。客の反応を親父さんに、♪上手くぅ~伝えて~(by真梨子)。毎度思うが、関西のお客さんは、男前が多い。まん前で竜馬を退席したり、今回も退席してご飯タイムにあてている人が多かった。あたしもこの手の踊りは苦手だから写真眺めに行こうかと思ったが、流石に目の前空席にするわけにもいかず、ましてや山城屋唯一の演目なので付き合ったし。相方なんか、翫雀と藤十郎が早替りしてくれないかとドキドキしながら観たって。そんなサプライズがあるなら、あたしもドライアイになるくらい、瞬き控えて観たのにな。家元ならつまみ出されたであろう最前列で落ちる客も居たらしい(←相方情報)。

●与話情浮名横櫛(よわなさけ うきなの よこぐし)
潮干狩り。今日は源左衛門親分の女、お富が浜見物に来るって事。花道上で酔ってる感じのお富。時蔵は、やっぱり酔いがリアルに見えて深川臭。福助よかマシだけど。お富に対し、子分筋から貢物の目録を読んだりする。茶店の女店長も、ここで商売できるのは、源左衛門のおかげだとヨイショ。お富一行が去ると、花道から与三登場。素敵過ぎる。遠慮せずに、お家に戻りなと鳶頭のアドバイス。渡された弟からの手紙を読む与三。今日は何も言わず、浜見物しようぜって。与三のお友達、今日は問題がなかったので、しっかりせぇよ!と言われてなかった。段を下りる時に、ちゃんと与三の手を取りエスコートする三津五郎。良いぞ、好感触。こっちの道に綺麗どころが居なかったのでかっがりしたのか、元気ないなぁ、与三。寒さが堪えたか?確かに、この時期、声が心配。今年は翫雀が接待受け持たなかったのか、秀ちゃんも疲れてた感じだったしな。落ちそうでもシャキ!っと台詞を言うからスゴイけど。宴会疲れするこの時期に、何故観劇してしまうんだ?あたし。仁左衛門様は、先月も煙草吸わされまくってたし、本当に心配。月初の輝きがなかった。正直。声が少し辛そう。花道に戻って来たら、お富一行の子分達とすれ違う。酔っ払いに絡まれる与三をガードする三津五郎。大きく見えました。三津五郎の後ろで、小さくなって、こっちに降りかかるなよって顔の与三。仁左衛門様は、こういう場面で、ものすごく坊ちゃん感を出せるから好き。しわも気になりませんよ。二人とも下戸だと断り、難を逃れる。お富に一目惚れ。時蔵は、少々キリリとしていたが、お姫様感が抜けない。まぁ、何度もお富を勤めてきたのだから、これが彼の解釈なんだろう。昨年、海老蔵がプレゼントしてくてた、悩殺亡霊山三の仁左衛門様と玉三郎と踊って二人が見つめ合う行なんか、ゾクゾクしたもんだ。仁左衛門様の眉ピク流し目は、文句なしに素敵ですが、玉三郎の受けが素晴らしいからね。とろけるでなく、わかってるって感じでサラっとしている。普段女を見せない人から垣間見られる女の自信顔。玉三郎は、そこを大人な雰囲気に仕上げられる。気が強いんだろうなぁ。プライドありありって感じだろうし。同志と言うか、何とも言えない二人の呼吸の調和。團菊の助六兄弟みたいに。昨年魅了されちゃったあたしには、それを望んでしまう。時蔵は真面目感がある。丁寧に仕事する言うか・・・。流せない感じ。姉御も板についてきているが、姉御肌じゃないよな。与三とのやりとりは、涼しさも感じられる様には思えたが、こちらが見慣れてきたのかも。お富は呼ばれて花道へ。見とれて見送る与三。羽織がなかなか落ちないので、ドキドキしたと言う相方。焦らしてんのよ!するりと落ちた羽織。それを鳶頭に指摘されると、裏返しに羽織る。生成り松の柄かな。そして、知ってるよぉ!(←待ってました!)でも、元気ないな、少し。鳶頭がグーで手のひらを打って、なるほど!って感じ。羽織落としたり、見とれる与三に、こっちが見とれる。雨宿りする籐八。お富の風呂桶って金ピカなのね。松之助丈登場に、今日も盛り上がる我々。お庭の松に雪が積もった様なメイクをお富に施されます。時蔵は白粉好きと聞いて、メイクしてあげると言うまでに一呼吸置く。良い事思いついた!って感じで。適当に流してる感じの玉三郎が恋しかったりする。松之助丈に注目して楽しみましょう。籐八のなりきり道成寺が終わると、花道から与三と安。私の周りの菊五郎ファンから笑いが・・・予想外!贔屓までもが、この違和感。ほっぺに蝙蝠つけちゃってるしって感じだと思うが。プリティと言って良いのか?仁左衛門様もこの空気じゃ、ぶっちゃけ、しにくのでは?頬かむりの与三に殺られに来たので、この目に焼き付けたいところ。菊五郎が与三に指示を出すのだが、安が貫禄あるから、本気で押し込みしそうな感じに。わかってるみたいな小声も聞こえるこの距離。仁左衛門様を拝んでいたいのに、菊五郎の富樫に見透かされている様で、安が後姿になるまでは、自由に観劇ならない空気。あっと言う間に与三達は通過。そして、柳の下へ。あー至福の時!この画を拝む為に、羽子板買って、ずっと夢見て来たのだよ。三種の神器が揃う瞬間。柳+頬かむり+与三を焼き付ける。悩殺ポイントですし、松之助丈が活躍しなくなったら、もう与三しか観てません。兄ぃ!って、やっぱり違和感。はっとして、感情グルグルな与三。そして、聴かせどころ。与三郎だ!って言う仁左衛門様には、跡形もなくとろける。以下、少々元気のない与三が、しがねぇ恋の仇を語り始める。このトーンが凄く切ない。涙出てきたし。語る与三の後ろには、菊五郎。俺の与三論を語りだしそう。菊五郎の安では、与三とお富の恋までも指南しそうだし。左團次の安は、おかしな事言い出すけど、まぁ言う通りにしてみたら、自分よりも金をふんだくってくれてる与三に、金の使い道の妄想が膨らんで、与三の話、早ぅ終わらんかなぁって感じの上の空。だから、なぁ安ぅって話をふられて、えっ?て感じでチャラく援護する。菊五郎兄ぃの安には、まず第一、なぁ、安ぅの後に、与三とて、さんとか何かつけてしまうよ。なぁ、安・・・さんとか、安・・・兄ぃさんとか。仁左衛門様も菊五郎に対して言いにくいやん。孝夫ちゃん呼ばわりやし、ゲストやし。与三にダメ出ししそうな安が、急に話をふられた感じで援護ってのも無理あるよ。こんなパワハラに思える舞台を重ねてくれば、元気も輝きも飛んでしまうだろうよ。エロトークで、まっちぃろい(←白い)と言われたら、そら弁天小僧やがな。変な野郎が顔出したぜぇって松之助丈に驚く時も、おい、安って気楽に呼べないではないか。男の私に何故言わないとメイク顔で言う籐八と、キャラかぶりしている菊五郎の安(←byちょぃ厳判定員の母)。籐八が恐れて屏風の裏に隠れたら、与三が、今度はお富が相手だ!と言って追求する。もっとやれ!とチャラく言ってた左團次。菊五郎は、後ろに俺がついていると言うが、かえって、しにくそうだよ・・・与三。ミスれないやん。安を引っ込ませるだけでも、討ち入りするくらいの覚悟要りそうやし。籐八を脅す菊五郎は、そのままお富もイテまいそうな勢い。お富と交渉中の安は、与三も止めとけって感じだったのに、此処に来て豹変して本気に見える。喧嘩慣れしてるから、脅す時は格好良い、いつもの菊五郎に戻ってくれる。母共々、腹が立つほど涼しいが、格好良い江戸の男、そんな菊五郎が好きだったのよ。へぇこらしてても、坊主になっても、何してても、格好良さが残る、それが菊五郎だと思っていた。やっぱり、持っていくよねぇ~って思えるのが菊五郎じゃなかったのか。違和感とか、贔屓の笑いとか、味わいたくなかったよ。そら、菊五郎は優しいお人やと言う事は、よぉ知っとります。実盛観りゃわかる。娘が世界に羽ばたき、仏人の婿が来て、菊五郎は文明開化なんやと思う。国際結婚すれば、価値観変わるもん、身内でも。だから、意図はわかるよ。だからこそ、周りが気ぃ遣うやん。本人の良かれ言動が、パワハラの如く響いてるよ・・・きっと。意見言えないやん。芝翫の桜丸を誰が止められよう。しかも、よりによって大きな梅・松王丸コンビなのに。最高の安に、究極の多左衛門が実現できると誰しもが思った事だろう。菊五郎なら多左衛門は、俺じゃないとって思ってもらえると。相方は、そう思ってたよ。客の反応も伝わるだろうし、接待が日々重圧になってるはず。馬の事も言われてるだろうし。もう、与三が可哀想だよ。妬けない多左衛門の相手をさせられても、仁左衛門様はプロです。多左衛門に、もの凄いメンチ切ってた。こいつかぁ!って感じで。そして、お富もお富だ!と言う与三。安も安だ!多左衛門も多左衛門だ!って付け加えてしまうあたし。心の中で。そら左團次はシブぃお人です。多左衛門にしては良い人感。最初から兄っぽい。兄でも好きって言う韓流な展開にもなりそうにない。この多左衛門は、上品過ぎたり、兄っぽかったりで、素敵な男の色気のある多左衛門を観た事がないのよねぇ。だから、菊五郎の多左衛門なら、左團次の安ならって残念でならない。何処かで、早替わりのサプライズないかなぁ・・・。お富の事でカッカきている与三を待たせて、安を呼びつける多左衛門。へぇこらするだけの菊五郎なんて、知りたくもなかった。待ってる仁左衛門様は、煙管を燻らせながら、何度もため息をつく。このため息が、色んなもののため息に思えてくる。何でこんな事になったんやろぅ・・・って。毎日恋の仇を語らされ、何遍聴いたら気が済むねん!(←ごもっともだが。そんな事言わんといて・・・)毎日気ぃ遣わなあかんねんから・・・もてなし疲れるやんかぁ・・・どうせやったら、遊びに来ている千ちゃんに京のおもてなしの心を学ばせて、楽しく過ごしたいわ!とか叫んでも良いよ(←器の小さいあたしの浅はかな邪推)。安が与三を宥めるでなし、与三も甘えるでなし。帰ろうと言う安に嫌だと言う仁左衛門様が切ない。左團次の様に、帰らないと言う与三に、わかったよ・・・帰らないんだなとも言ってやらず、与三を立てない安。こんな人には甘えられないよなぁ・・・。やっぱり、左團次じゃなきゃ嫌!宥めたり、甘えたりの男の友情を羨ましく思いたい。お富も三年間が感じられないからのぺっとしてくる。与三が帰る時に、名残惜しそうに、切なくお富と見つめ合う。時蔵は今回、良い兄さんと言われて嬉しがる事は控えて見えたが、面目なさが見えない。うちのパパって自慢する嫁みたいに、良い男でしょって、与三自慢を満足気に行う瞬間が垣間見えてくる。体裁よか、与三って感じ。そら、与三に連れて帰ると言われたら、一般女性は喜ぶよ。愛されてるって思ってのぼせるよ。お富は、色々あったんだよ。深川で、もまれてんだよ。そんなピュア・ハートは蘇らないでしょう。渋々帰る支度をする与三に急かす安。そんなに言わなくても良いじゃないか…って切ないよ。安に甘えられないもの。安が自分の恐さに与三も言う事をきいたと多左衛門に言う安。菊五郎の恐さにだよ、きっと。左團次なんか、チャラかったぞ。安は、あんなにビビリやったのに、自分に恐れてって言うし。下駄の向きまで揃え直してお喧しゅぅございましたと言うし。自分が帰った後には、お富と多左衛門は差し向かえだと切なく言う与三に、妬いてるのか?と安に言われてしまう。着物の裾をめくり上げて、そんなんじゃない!って言う与三。茶化してくれる左團次の安となら、ここにも坊ちゃん感。菊五郎の安だと、精一杯ツッパてる様だ。ちゃん付けじゃない!って(←器の小さいあたしの邪推)。パワハラと戦う(←邪推!)与三が裾をめくっても、悩殺。新橋のおっちゃんまでもが応援するさ。花道へ与三達がやってくる。お金の事とか、やりとりするが、富樫の菊五郎と目が合いそう。与三を自由に拝めません。どうせなら、格好良く傘を開いて差して欲しかった。格好良く、雪を払って欲しかった。ぶっちゃけ、直侍に変身してくんないかなぁ。そんな格好良い安って無理なのかな。そんな安なら、心奪われていた事だろうよ。複雑な想いで、松嶋屋って声を聞いていただろうよ・・・。お金のやりとりも、上司に賞金授与する状態にも思え、気を遣いますよねぇ。要り用だから、借りは今度返すって言う与三に、京都に来たら金が要ると返す菊五郎。兄ぃの口からじゃぁ、生々しいよ。金を使わせちゃぁいけない接待とかね。花道を行く菊五郎を見送る仁左衛門様は、ほっとしたんじゃないかな。無事に菊五郎の場が済んで。着物をパンっとやって、気持ちを入れる仁左衛門様。白塗りの粉が袖と手の間にパラっと舞う。あー素敵過ぎる。輝きを取り戻したみたいだ。キリっとして、悩殺だよ。多左衛門が質入品の事で呼ばれて退出した時、兄だとわかったお富に、多左衛門が留守だと聞いてチャンスをうかがう籐八が迫ってくる。背後から現れ、間に割って入る与三。時蔵は、丁度ええとこに来てくれたわ!あの人兄さんやねんでって感じ。玉三郎は、よう来てくれたと言う時に、二度と来てくれないだろうと思っていた感もあって好き。与三にも多左衛門にも面目ないと思うのよ。時蔵は、愛があれば大丈夫って感じで、絶対与三が助けに来てくれると思ってたみたいに見える。小娘お富って感じ。最後にお富と、差しつ、差されつを実現できた与三。良かったね。
花道付近のおばちゃん達が、唾飛んで来たらどないしようと大盛り上がりでほっこり。あたしも愛之助には、目が合ったらどないしようと思った。写真のセンスないよ。柳の下で石ころ蹴ってる与三の写真が蟻んこだし。知ってるよぉ!の羽織裏返し写真もない。五右衛門の煙管写真も売り切れだし。4番大量プリントでしょ!(←根に持つよ)こっちの道の写真が一番良かった。あの頃は、輝きあったもん。お馬事件とかあって、気ぃ遣いまくりだったのでは?気遣いや、パワハラに日々弱っていく与三なんて、知りたくもなかった。

↓みんなが黄色い与三袋をちらつかせるから、買うてもた(←捨てるんなら頂戴!とも言いにくい)。
201112yo

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